ミッドウィークに行われた首位決戦は、マンチェスター・シティに軍配! 試合を分けたポイントを独自目線でレビューしています!
ミッドウィーク開催で行われた アーセナル対マンチェスター・シティ戦は、 天王山にふさわしい好ゲームでしたね!
まさに無駄のない試合とはこのこと。 一秒たりとも目が離せなかったよ。
試合序盤から激しい攻防が続いて、 スタジアムの雰囲気も最高でしたね。
19シーズンぶりの優勝に向けて 一体感を感じる素晴らしいムードだったね。
ただ、そのムードを蹴散らすように、 隙のない戦いを見せたのは マンチェスター・シティの方だったね。
スコアは 1-3 絶対王者の貫禄すら感じましたよ…。
勝負所を間違えない、 これが6年かけて作られた ペップのサッカーなんだね。
あと、この大事な試合に 冨安がスタメンに抜擢されましたね。
そうだね。 失点に繋がるミスはしてしまったものの、 悪くないパフォーマンスだったと思うよ。
冨安のプレイについては、 後程また話しましょう。
では、まず両チームのスタメンから 振り返ってみましょうか。
ホームのアーセナルは、 ほぼいつも通りのスタメン。
若干の変更は、 右サイドバックに冨安、 ボランチにジョルジーニョを起用した。
トーマスはベンチにも 入っていませんでしたね…。
事前情報も入っていないから心配だね…。 怪我じゃないことを祈ろう…。
対するシティは、 前節から一枚の変更。 ラポルトからアケに変えたね。
ビルドアップ時に3バックを形成しながら、 非保持の時にはベルナルド・シルバが 左サイドバックに落ちてくる、
可変の3-2-4-1のような システムで臨んだね。
偽サイドバックではなくて、 ビルドアップのできる中盤の選手を サイドバックに落とすという手法ですか。
シティの萬屋である ベルナルド・シルバだからこそ 行われた戦術でもあるよね。
ベルナルド・シルバは この試合もスーパーな活躍でしたね。
この人がいなかったら勝てていなかったと 言っていいくらい欠かせなかったよ。
それでは、試合内容を振り返っていこうか。
序盤から、両者激しいプレッシングで 試合の主導権を握ろうとしていました。
ボールの奪い合い、ポジションの取り合いと 激しい箇所がたくさんあったけど、
両チームとも、警戒している場所、 キーポイントとして置いている箇所が きちっと見えていたね。
なるほど。 それは一体どこですか?
アーセナルは、 サリバがハーランドに
シティは、 ベルナルドがサカに より強くマークに行っていたね。
たしかに、両チームの大きな得点源ですし、 自由にさせると周りとの連携も 脅威になりますもんね。
サリバはハーランドと 五分五分の勝負で自由を奪っていたし、
ベルナルドはかなり激しいコンタクトで、 前半の終わりに「4回目だよ」というので イエローカードをもらっていたよね。
相手の抑えどころを共有して、 徹底的に潰していく姿勢は見事でした。
ところで魔理沙がプレビューで言っていた、 ハーランドとエンケティアの対比は どうだったんですか?
前半にお互い得点シーンに絡んだけど、 全体的にはハーランドの方が クオリティを見せたんじゃないかな。
シティの先制点の場面、
エデルソンのクリアボールを 頭で後ろにフリックしたところから 冨安のミスを誘ったね。
ポジション争いでは サリバに若干負けていた感じもあったけど、
何とか頭に当てることができたのは さすがハーランドと言ったところなのかな。
そこからのシティの プレッシングも強烈でしたよ。
グリーリッシュのプレスがなければ、 冨安も余裕を持ってプレイできていたはず。
それに、何といってもデ・ブライネ。 まさにデ・ブライネという左足のシュート。
このレベルの試合では、 一つのミスが失点に繋がると よく表現しますが、
本当に最初のミスを見逃さずに 得点しちゃいましたね…。
対してエンケティアは、 この試合でもボールを収める機会を あまり作れなかった。
もっというと、エンケティアを経由して 展開された攻撃がほとんどなかったね。
前半に何回かあった決定機を 決めていれば違う展開だったかも…。
でも、39分に上手い抜け出しから PKを獲得できましたね。
かなり微妙なジャッジに見えたけど、 前半の終わりに同点に追いつけたのは 大きかったよ!
霊夢は、あのジャッジはどう思う?
うーーん。
シュートの後のコンタクトなので、 キーパーがかわいそうな気がしています。
が、かなり微妙なので、 個人的には家本政明さんの 見解を聞きたいですね。
……逃げたな、霊夢。
桑原学さんもセットなら尚良しですよ!
もう例の番組が始まっちゃうよ!
ただ、お洒落な丸メガネの奥にある眼光は 未だに鋭いからね。
専門家の意見を仰いでみたいのは同感だよ。
ですよね。 では、話を戻しますか。
こうやって観ると、 前半は一進一退の攻防が続きましたね。
ビルドアップの駆け引きも、 両監督行っていたしね。
あ、これも魔理沙がプレビューで 注目していたところですね?
そうそう。
ジンチェンコを中央において前進する アーセナルに対して、
シティは、4-3-3の形で中央を 締めて対応していたんだ。
デ・ブライネが前に出ての 4-4-2が多いのに珍しいですね。
だから、序盤は中央の ジョルジーニョ、ジンチェンコに 上手くボールが入らなかった。
そうと見るや、 16分で試合が止まった時に ジェスチャーを交えて指示をしていたんだ。
ジンチェンコを中央ではなく、 サイドの高い位置に張らせて、
シティの中央の守備網を 避けてビルドアップするようになったね。
冨安も結構高い位置を取っていましたね。
同時にウーデゴールも中央に降りて ビルドアップに加わったから、 アーセナルの前進もスムーズになったんだ。
そうと分かって黙っている ペップではないですよね?
もちろん。 32分にウォーカーが倒れているとき、
すかさずペップは、 アケ、ベルナルド、ギュンドアンを呼んで 細かい修正を行っていたよ。
主に左サイドの選手ですね。
相手が変化していても、 やっぱり抑えどころはサカだった ということなのかな。
観ていると、 ギュンドアンは降りてくるウーデゴールを より意識しだしたし、
サカをベルナルドが見るけど、 アケも時を見て助っ人にいっていたね。
この両監督の頭の中を 一回見てみたいですよ…。
きっと信じられない情報量を 一度に処理しているんでしょうね…。
その頭の中を具現化している 選手たちも相当レベルが高いけどね。
では、この試合の勝敗を分けたポイントは どこだったんでしょうか?
ズバリ、ペップの交代策!
61分に行った マフレズからアカンジへの交代でしょう!
この交代ですか。
一見、守備的な交代で 「引き分けでいいの?」って 思ってしまいましたよ。
たしかに守備的な交代の 意図はあったかもしれないね。
この交代によって、 ベルナルドがマフレズのいた 右ウィングに入ったんだ。
この効果は絶大で、 アーセナルの左サイドは 急にビルドアップに詰まり始めているよ。
交代直後に、 サリバからジャカへのパスミスを 早速奪っていましたもんね。
ベルナルドは、 相手がパスを出しづらい絶妙な位置に 立ってビルドアップを妨害するし、
自分の後ろを取られれば、 すぐに走ってカバーしている。
正直、この試合のマフレズは ほぼ消えていたので、 この交代策はズバリ的中だったね。
71分のグリーリッシュのゴールは、 ベルナルドのチェイスとパスカットから 生まれた得点だし、
ダメ押しの3点目も、 ベルナルドがジャカにチェイスした後、
トロサールをウォーカーと挟み撃ちして ボール奪取したところから ハーランドのゴールに繋がっているよ。
ペップが手放したくない理由が とってもよく分かりますね。
そして、気付けば4バックに並んだのが
ウォーカー、アカンジ、 ルベン・ディアス、アケの4人。
て、鉄壁じゃないですか…。
最後はお客さんも帰り始めるくらい、 シティの完勝で終わったね。
でも、90分見応えしかなかったし、 平日なのに早起きしてよかったよ!
そんな試合だったからこそ、 冨安はもう少し存在感を 出したかったですね。
うーーん。 冨安らしくハードワークはしていたけどね。
27分にゴール前で決定機があったし、 65分のクロスもとても良かった。
やはり失点献上のバックパスが 響きましたかね…?
そうだね~。 試合勘の問題もあったかもしれないね。
実際、この試合で採点を行った 『Football London』は、 チーム最低タイの5点をつけて
「明らかなミスで失点に直結」
と言及したうえで、
「バックパスではなく、 外にボールを出すべきだった」
と指摘しているよ。
アーセナルは繋ぐサッカーですもんね。 咄嗟の判断では難しいかもしれませんね。
そこまで要求されるのが欧州トップレベル、 プレミアリーグの厳しさということだね。
また他にも、
「冨安は失点の前からパスも マークも不調だった。」
「後半は少し回復するも、 クリアボールのこぼれ球は 2失点目に繋がる不運に見舞われた。」
「次節のヴィラパークでは ベン・ホワイトの復帰を 期待したいところだ。」
と、かなり辛口なコメントが目立ったよ。
それは悔しいですね…。
カップ戦での出場が増えているので、 少しずつ結果を残してレギュラーを 奪還してほしいです!
アルテタは変わらず信頼しているはず。 自分の力を信じて頑張ってほしいね。
というわけで、 この試合の結果を受けて 得失点差で首位が入れ替わった。
若手中心のアーセナルからすると、 2月・3月は正念場になりそう。
シティとの直接対決が まだ残っていますからね。
経験の差で、少しシティが 優勢に出た印象を受けます。
シティは終盤まで粘り強いからね。
初優勝時のアグエロのゴール、 コンパニーのロケットシュート、
昨年も、アストン・ヴィラとの最終節で ギュンドアンのゴールで優勝を決めている。
優勝争いは百戦錬磨ですか…。
グーナーの皆さんは緊張の連続ですが、 中立目線では相当面白い展開になってますよ
とはいえ、アーセナルだって 19シーズンぶりの優勝を 諦めるわけにはいかないよ。
ですよね! 今日のスタジアムの雰囲気を観れば 一目瞭然です!
優勝した日には、街中大盛り上がりで、 シャーロックホームズの銅像を テムズ川に投げ入れるかも!
カーネルサンダースみたいに 簡単に運べないよ…。
そんなこと言っていいの?
もしかしたら、この動画を見た人が 本当にやってしまうかもよ?
そしたら、私が責任を持って探しますよ。
「じっちゃんの名にかけて!!」
……色々と混ざってますよ、霊夢さん。