ラ・リーガのレアル・ソシエダに所属する久保建英にまさかのレアルマドリードとバルセロナから移籍情報が。もし、移籍すれば両チームとも「復帰」ということになる。久保建英の移籍先や今後の展望ついてゆっくり解説。
最近の久保のプレーぶりが素晴らしいです。
そうだね。バレンシア戦はチーム全体が低調なパフォーマンスだったから、久保もあまり良くなかったけど、
それまでは、3試合連続のMOMになるなど大活躍していたね。
リーグ3位に躍進しているレアル・ソシエダの完全なる主力に定着していますもんね。
ただ、久保の活躍にレアル・マドリードが苦悩しているようなんだ。
なんでですか?
スペインメディア「don balon」は、久保をはじめ、レアル・マドリードから移籍し、プレミアリーグの
アーセナル入りしたノルウェー代表マルティン・ウーデゴールと、
パリ・サンジェルマンに加入したモロッコ代表アフラク・ハキミの大躍進が
「フロレンティーノ・ペレス会長を苦しめている」
と指摘した。
なるほど。久保、ウーデ・ゴール、ハキミはレアル・マドリードではあまり活躍できていなかったですもんね。
ウーデゴールはレアル・マドリードで、重用されず、移籍金4000万ユーロ、約57億2000万円でアーセナルに加入。
現在は主将として優勝争いをするチームを支えているね。
ハキミも移籍金4000万ユーロでイタリアのインテルに加入し、わずか1年後には7000万ユーロ、約100億1000万円で
パリ・サンジェルマンに移籍。「世界最高の右サイドバック」と呼ばれるようになったね。
同メディアは、
「日本人はソシエダで成功したが、最悪なことにクラブ側は保有権の50%を手放すのに」
「700万ユーロ、約10億1000万円しか要求しなかった」
と報道。自クラブでモノにできなかったことは「経営陣の汚点」というわけだね。
いつ花が咲くか分かりませんが、移籍した直後に活躍してしまうのはフロントからしたらとても悔しいですよね。
そんな久保をめぐって、はやくも移籍の話が出てきている。
まだ早いんじゃないですか?
そうだね。さすがにまだ何も決まっていないだろうけど、この情報についてまとめてみるよ。
お願いします!
スペインメディア『EL NACIONAL.CAT』は
「ジダンは彼をレアル・マドリーから追い出し、いまシャビがバルサに求める移籍リストに載っている」
と題した記事を掲載した。
久保の古巣であるレアルマドリードとバルセロナが狙っているということですか?
そうだね。記事では、
「クボはレアル・ソシエダ加入を決めて以来、猛烈な成長を遂げてきた。ウーデゴールと同じように、」
「レアル・マドリードを離れてサン・セバスチャンに上陸したことで彼のキャリアは変わり、」
「現在はリーグ全体で最高の選手のひとりだ。しかし、ノルウェー人の場合とは異なり、」
「フロレンティーノ・ペレスはレンタルではなく、600万ユーロ、約8億4000万円で、」
「バスクのチームに放出したため、彼を取り戻す可能性はない。」
「カルロ・アンチェロッティのスタッフは前監督のジネディーヌ・ジダンに感銘を与えたが、レンタルに出されて、」
「留まることができなかった選手へのサインに興味はない。」
と続け、レアル・マドリード復帰の可能性はないと主張した。
あれ?レアル・マドリードに復帰しなさそうじゃないですか!
ただ、昨夏、移籍金600万ユーロ、約8億4000万円で久保を売却したレアル・マドリードは、
2つの権利を保有しているみたいなんだ。
どんな権利ですか?
まずは先買権。ソシエダが将来、他クラブから久保に対するオファーを受けた場合、
レアル・マドリードがその提示額と同じ金額で優先的に買い戻すことができるというもの。
2つ目はソシエダが将来、久保を他クラブに売却した場合、
レアル・マドリードがキャピタルゲイン、つまり購入価格と売却価格の差による収益の50%を受け取る権利である。
今すぐではないけど、将来的に久保を買い戻せるような契約をしているんですね。
一方バルセロナはどんな感じなんですか?
同じく『EL NACIONAL.CAT』では、
「彼はソシエダでイマノル・アルグアシル監督にとって不可欠な存在となり、」
「前線でアレクサンダー・セルロトと残忍なデュオを形成し、公式戦4ゴール、7アシストをマーク。」
「バルサが彼の獲得に興味を持った理由のひとつだ。」
「シャビは、契約解除金は6000万ユーロで安くはないが、非常に興味深い補強であると確信している。」
「彼はまだ 21 歳で、まだまだ改善の余地があると考えている。」
「彼は母国への帰国を余儀なくされ、2019 年にはカンプ・ノウに上陸する寸前まで迫っていた。」
「しかしジョセップ・マリア・バルトメウはフロレンティーノ・ペレスとのオークションに敗れた。」
「ジョアン・ラポルタは裏切りを許してくれるだろうか?」
と記されている。
あれ?裏切りって言っても、当時久保も多分バルセロナが第一候補にあったと思うけど、
スペインに戻る時の両チームの評価は、バルセロナはU23のチーム所属で年俸も低くて、
レアル・マドリードはトップチームで年俸も比較にならない条件だったように記憶しているから、
裏切りって書かれるとなにか違うような気もしますね。
そうかもね。まあシャビが久保のことを気に入っており、メンバーに加えたいと考えていて、
そのためすでにクラブの強化部が動き、将来的な久保獲得の可能性を探っているそう。
他にもイタリアのユベントスとACミランが獲得に乗り出す可能性もあると「Calciomercato.it」が分析し、
「ユーベとミランがレアルの動きに便乗」
と報じている。
これは確度が低そうな情報ですね。ミランは不調、ユベントスは不正があったし、行く意味あるんですかね?
そうかもね。そもそも飛ばし記事な気もするけど、こんな報道が出るということは久保が活躍してる証拠かもね。
なるほど。そういう考え方もあるんですね。でもユベントスとACミランは移籍金払えるんですかね?
久保のソシエダとの契約状態について、スペイン紙アスは、
契約解除金が6000万ユーロ、約84億円に設定されていると説明している。
ユベントスとACミランが久保を獲得することは、難しいのかもしれない。
そうですよね。ユベントスなんて会計の不正で処分を受けたチームですし。
そもそも、いまのソシエダよりいいチームとは思えないですね。
となると、考えられる移籍はバルセロナかレアル・マドリードに絞られるよね。
どっちに移籍しても「復帰」になるんですよね。もうこの時点ですごいですけど…笑
仮に本当に移籍したら、どこのポジションで使われるのか考えてみるよ。
まず、両チームとも現在の基本のフォーメーションは4-3-3。
だから、両インサイドハーフか、両ウイングで起用される可能性が高そうだね。
問題はやはり選手層ですか…。
そうだね。そこはビッグクラブだからね。
バルセロナには、フレンキー・デヨング、ペドリ、ガビ、フランク・ケシエ、
ウイングには、ウスマヌ・デンベレ、フェラン・トーレス、ラフィーニャ、アンス・ファティなどが所属している。
ファティと久保はバルセロナの下部組織から友達ですよね。
そうだね。バルセロナファンも久保とファティがバルセロナトップチームでプレイしているところを見たいだろうね。
それを見れたとき、ファンは涙出ちゃいそうですね!
レアル・マドリードには、トニ・クロース、ルカ・モドリッチ、ダニ・セバージョス、フェデリコ・バルベルデ、
ウイングには、エデン・アザール、マルコ・アセンシオ、ロドリゴ、ビニシウス・ジュニオール、
などが所属しているね。
改めてですが、両チームともすごいビッグネームが所属していますね。
なので、これらの選手たちと同レベルでやれるか、または同レベル以上でやれるか、これが重要になってくる。
本当に補強するのであれば、まずはこれらの選手たちのバックアッパー的なポジションという扱いになりそうだね。
超えるべき壁は大きいですね。
次はお金の面。さっき説明した通り、移籍金は約86億円。
バルセロナはここ最近の財政難の影響で、選手の大幅な給料カットや、選手自身を移籍させるなど行っているけど、
本当に欲しい選手には移籍金を払って獲得していることもあるので、久保もこれに該当するのかどうか、
というところがポイントだね。
メッシもこの影響でパリ・サンジェルマンに移籍してしまいましたもんね。
バルトメウ前会長の手腕がよろしくなかったんですかね。
また、実際に移籍金を支払えたとしても、
レアル・マドリードにはその提示額と同じ金額で優先的に買い戻すことができる条項があるため、
バルセロナへの移籍はあまり現実的ではないのかもしれない。
レアル・マドリードが現状有利ということになるんですね。
そうだね。いろいろ説明したけどそもそもまだ移籍は時期尚早だよね。
そうですよね。久保もソシエダに来るまでレンタル先でフィットせずにチームを転々としていましたし、
やっと見つけた自分に合うチーム、そして主力として試合に出ているチームを出るとは思えないですよね。
そうだね。久保自身が現在のソシエダで満足していると思われるし、
クラブも簡単にオファーに応じることはないだろうね。
個人的にはあと2~3年はソシエダにいてもいいんじゃないかなって思ってるよ。
なるほど。その時にステップアップで移籍してもまだ24、25歳ですもんね。
さっきも言ったけど、今、こんなに移籍情報が出ているということは久保が活躍している証拠。
今後も活躍を続けて、ビッグクラブに移籍できることを期待だね。
応援しましょう!