カタールW杯メンバー16人と、復帰組6人、初招集4人とバランスのとれた布陣となった森保JAPAN。 久保、三笘、冨安ら海外組のコンディションは?FWの柱は誰になるのか? セルティックでゴールを量産する古橋、攻守に躍動する旗手を呼ばない理由は? 新生森保ジャパンの招集メンバーについてゆっくり解説
2023年の初陣となる日本代表のメンバーが発表されたね。
ウルグアイ、コロンビアと強豪との試合が続くだけに良いテストになればと思いますが、率直にどうですか?
久保、三笘と欧州で実力が認められてる選手たちが予想通りというか、無難に選出された中で、
新戦力も各ポジションにバランス良く選ばれている。全体的にバランスの取れたメンバーだと言えるんじゃないかな?
やっぱり注目は久保と三笘になりますか?
所属するクラブでの存在感は2023年になって明らかにあがっているこの2人。日本代表でも中心になって欲しいというところだろうね。
久保はソシエダにてさまざまなポジションをこなして、一回り大きくなった。
一部で指摘されてたフィジカル面でもたくましくなったと感じさせるよね。
カタールからは半年も経ってないんですが森保監督の起用方法がどうなるのか、周りの選手も含めて注目ですね。
三笘もそういう意味では起用方法がガラッと変わる可能性が高いよね。
実際、森保監督は三笘の活躍について、
「自分の良さも足りないところも全てレベルが上がっている」
「W杯では途中出場で、五輪もそういう起用が多かったけど、先発でプレーできるだけの力があると思って見ている」
とこれまでの起用方法を改めるようなコメントを残している。
今の三笘ならサイドにいるだけで相手にものすごいプレッシャーをかける事ができますもんね。
三笘、久保、そして右の伊東や堂安、そして鎌田辺りも含めてどういう攻撃をみせてくれるのか今から楽しみだよ。
とはいっても、久保や三笘、鎌田らはクラブや選手のキャリアを考えても今はとても大事な時期。
どちらかの試合のみの出場になるとは思うけど、コンディションには最大限気を付けて欲しいね。
それ以外のポジションはどうですか?
GKは予想通りというか、結構顔触れが変わりましたね。
今までの第3GKがまとめて選ばれたみたいな感じだよね…。大迫、谷、シュミット・ダニエルの3人。
中村航輔は選ばれるのかなと思ったんですが、代表の雰囲気を知っているGKを優先したんですかね?
どうだろうね。年齢で言うとこの3人だとシュミット・ダニエルが31歳。残りの2人は20代前半。
中村航輔は28歳と比較対象で言えばシュミット・ダニエルとの二択。
それでいうと、霊夢が言うように代表の雰囲気や経験を買ってシュミットの選出になったのかもね。
GKは権田、川島が抜けてフレッシュになった反面代表キャップの少なさは気になるところ。
シュミット・ダニエルのキャップ数が11。大迫は3、谷は1と経験豊富とはいえない。
うーん、ちょっと不安が残りますね。
とはいえ、今まで守護神として君臨した権田であっても代表キャップ数は38と決して多くはない。
その分、第3GKなどでアジアカップ、ロンドン五輪、ブラジルW杯など控えとして経験を積んだ経歴がある。
ここで選ばれたGKは代表の雰囲気やアジアカップなどで少しずつでも経験を積んでいってほしいね。
4年後に向けて横一線って感じですしね!どの選手がでてくるのか楽しみです!
フィールドプレーヤーに目を向けると召集前に森保監督が取材にて、シャルケの吉田など残留争いをしてる選手について
「招集についてはその点を考慮したいとも思っています。」
とコメントしていたように、ブンデスで激しい残留争いをしている点が多少考慮されたようだね。
残留争いしているチームに所属している選手と言えば、シャルケの吉田、シュツットガルトの遠藤、原口、伊藤。
あとはボーフムの浅野も該当しますかね。
そうだね、今名前があがった5人のうち吉田と原口は招集されず。
原口については招集されるクオリティはあると思うんだけど、遠藤や伊藤は招集されて、原口は招集外。
実際のところ、今後呼ぶつもりがないのか、それともクラブの状況を考慮したのか、そこは森保監督のみぞ知るだね。
吉田が抜けた穴をどう埋めるのかその辺に注目が集まりますね。
吉田は長谷部から主将を引き継いでカタールW杯を一区切りとしてる感もある。
DFラインをまとめつつ、GKや中盤ともコミュニケーションをとってチームの守備を取り仕切る選手。
冨安、板倉あたりにその役目を期待したいところですね!
今回初招集となった選手も数多くいるけど横浜FMの角田、ガンバの半田、FC東京のバングーナガンデ佳史扶とJからDFが3名。
Jリーグと海外組と、DFは若手も含めて色々テストしそうですね!
中心になるのは板倉や冨安になるのは間違いないだろうけど、グラスホッパーの瀬古や横浜FMの角田の突き上げ。
あとは右SBでいえばAZ菅原がどこまでやれるのかも楽しみだし、半田も攻撃的なSBとして楽しみな存在。
橋岡も右SBとしてベルギーで経験を積んでいる。右SBはかなり激しい競争になりそうだね。
左SBはどうですか?
こっちは少し人材不足な感じが否めないかな…。伊藤洋輝がファーストチョイスになるのかなというところだけど、
横浜FMの角田も左SBはこなせるし、バングーナガンデ佳史扶について森保監督は、
「必要な強度を培えば間違いなく代表の戦力になる」
と伸びしろに期待している。負傷で離脱中の中山が復帰すれば当然テストすべき存在だけど、
それまでにニューフェイスが代表で急成長すればもしかするともしかするかもしれないね。
なるほど、誰が出てくるのか楽しみです!
あとはFW!中村敬斗が満を持しての招集ですね!これは楽しみです。
LASKリンツで得点を量産しているのはご存知の通り。ポジション的には三笘と被るところはあるんだけど、
ワントップでの起用は難しいですか?
こなせない事はないかもしれないけど、本職は左のウイング。できれば自身の得意なポジションでテストして欲しいかな。
となると、ワントップは誰になりますかね…?
現状では上田にチャンスを与えて柱に据えようという考えかもしれないし、
またカタールで出番がなかった町野を試してみるのか、E-1で2ゴールをあげるもカタールメンバーから漏れた西村か。
カタールでFWのポジションを多く務めた前田も招集されているけど、直近の試合で怪我をしているのが気になる。
コンディションに不安があるならばやっぱり無理はさせないですよねぇ。
この2試合では上田、町野、西村。この3人が横一線なんじゃないかな?
うーん、実績で言えばやっぱり古橋も試して欲しかったですが…。
古橋、旗手はセルティック側が招集を.拒否しているのではないか?とすら思ってしまうぐらいだよね…。
とはいっても、古橋はプレースタイルの部分で考えている代表のスタイルとは合わないという判断だろうね。
ただ旗手については、会見のメディア陣もなぜ呼ばないのか?と不思議に思ってるみたいで質問してたけど
「セルティックの試合はすべて見ているし、彼らのプレーもCL含めてチェックしている」
「結果を出しているところ、チーム内で存在感があるところも知っている」
「ベースはカタール、そこに新しい選手をプラスという事で考えた。」
「招集については、絶対的な判断基準はないが、リーグのレベルも含めて総合的に判断しているのを理解して欲しい」
と、招集しなかった理由について少し歯切れの悪いコメント。ただ、そのあとに続けて
「この招集が全てではない。2026年に向けて最強のチームを作るのが目標ではあるが、」
「今回は違う選手、新しい選手をみてみたい」
と次回以降に含みをもたせてはいるね。
とはいえ、旗手に関して言えばアジア最終予選のベトナム戦以降は恐らく試合に出ていないですよね?
そうだね、6月の強化試合は未招集、直前のドイツ遠征では招集されたものの、ベンチ入りのみで出番はなし。
アメリカ戦では本番を想定したいわゆる1軍の選手たちがスタメン出場。
カナダ戦ではそれに取って代われる選手がいるかどうかのテストのようなスタメンだったが旗手に出番はなし。
複数のポジションをこなせて、運動量も豊富でパスの展開力もある。
チームに1人いればとても便利な選手だと思うんだけど…。今回も森保監督のお眼鏡には叶わなかった。
幸いなのは4年後に向けてまだたっぷりと時間がある事ですね。
そうだね、無視できないぐらいのプレーを所属クラブでみせていれば招集されないって事はないはず。
日本にとっても層を厚くしてくれる選手の一人だと思うし頑張って欲しいよ。
カタールのメンバーから考えて招集外になったフィールドプレーヤーをまとめると、吉田、長友、酒井宏樹、山根、南野。
吉田、南野が招集外になった事で主将と背番号10番は誰になるのか問題が改めて浮上しましたね。
主将については、まだ決めていないと言ってたように、背番号10番も含めてまだまだ明らかになっていないけど、
追い追い明らかになっていくだろうね。ともかくこのメンバーで初陣となる南米の雄との連戦。
実りのある試合になれば良いですね!今から楽しみです!